BTCは急反落で上げ幅を縮小 米雇用統計で切り返せるか?

31日のビットコイン(BTC)円は1109万円から取引を開始した。9月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え材料まちとなる中、東京時間の相場は1110万円周辺での小幅な揉み合いに終始。海外時間に入ると1100万円までやや水準を下げるも、底堅い推移が続いた。一方、米国時間序盤に発表されたPCE価格指数は、前年比で継続的な鈍化を示したものの、コア指数は市場予想比で上振れ、BTCは下値を模索する展開に転じた。米国市場引け後には、相場は一時70,000ドル(≒1064万円)周辺まで下落したが、節目の水準で買い支えられ、終値は1070.6万円となった。


昨日はPCEの上振れに加えて米新規失業保険申請件数も改善するなど、マクロ的にBTCに向かい風となった。本日は10月の米雇用統計を控えているが、ADPの上振れもあり一抹の不安が残る。相場は節目の70,000ドル周辺まで押しており、本日は既に2021年高値の69,000ドル周辺まで一時下落した。これにより、BTCはテクニカル的には押し目買いが入りやすいエリアまで調整が進んだと言えるが、下げ止まれるかは今夜の雇用統計にかかっているか。尤も、PCEは総合とコアで加速している訳ではなく、雇用統計が下振れサプライズとなれば来週のFOMCでの25bp利下げが濃厚となり、相場は下げ幅を縮小するだろう。



第3表:アルトコイン概況 出所:bitbank.ccより作成
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bitbank Report 2024/11/01:BTCは急反落で上げ幅を縮小 米雇用統計で切り返せるか?