仮想通貨のツートップがATH更新 BTCは7万ドルを突破

11日のビットコイン(BTC)対円は6日続伸し、終値で1050万円台に乗せた。ドル建てでは、相場は72,000ドルに乗せている。週末に70,000ドル水準(≒1027万円)の上抜けに失敗し、週明けのBTCは売り優勢で始まり、寄付き直後に1000万円を割った。一方、相場は売り一巡後に徐々に戻りを試すと、英金融当局が機関投資家向けのビットコイン上場投資証券(ETN)の取り扱いに反対しないと発表したことで、海外時間序盤にかけて相場は急伸し、70,000ドル水準の上抜けに成功した。また、この日はトランプ元米大統領がCNBCとのインタビューで、暗号資産(仮想通貨)への支持を示す発言をし、相場は米時間序盤にかけて1065万円まで上昇。この日は米株が軟化したことでその後は失速したが、BTCはこの日の高値圏を維持して引けた。


BTCは本日も上値を追う展開が見込まれる。昨日はBTCとイーサ(ETH)のツートップが史上最高値(All Time High:ATH)を更新。循環物色も活発となり、近いうちに買いが一巡する可能性もあるが、このところ週前半は現物ビットコインETFへの資金流入が増加しやすい傾向があり、本日も資金フローのデータを手掛かりに相場が押し上げられる可能性があるだろう。一方、本日は2月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、昨日の米市場ではインフレ高止まりへの警戒感が窺えた。2月のガソリンと原油価格の上昇で、総合CPIは高止まりする公算が高い一方、物価上昇による消費の衰えにより、コアCPIが鈍化傾向を示せば、市場にとっては安心材料となるだろう。イーサリアムのデンクン・アップグレードも明日に迫っており、ETH主導の上昇にも引き続き期待できるか。



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bitbank Report 2024/03/12:仮想通貨のツートップがATH更新 BTCは7万ドルを突破