XRPは偽ブラックロックの信託登録で乱高下 BTCは高値失速から持ち直せるか

13日のビットコイン(BTC)対円は3日続落した。BTCは東京時間に上値トライに失敗すると、上値の重さが嫌気され下げに転じた。米時間序盤には、シカゴ・オプション取引所(Cboe)が現物BTCの証拠金取引とイーサ(ETH)の先物取引を1月に開始すると発表し、相場は560万円周辺で下げ渋ったが、直近で市場の上昇を牽引したソラナ(SOL)などのアルトコインが失速する中、上値も重かった。今朝方には、ブラックロックが米デラウェア州でXRPの信託登録を行ったとの報道が出たが、後に書類の提出者がブラックロックを装った別物と判明し、XRP相場が急反落すると、BTCも連れて550万円台中盤まで下落した。


高値圏で失速したBTCだが、下げ幅は限定的となっており底堅い推移が続いている。アルトターンも一服感が窺えるが、完全に勢いを失ったとは依然として言い切れず、本日は押し目買いで持ち直す銘柄も多いと見ている。BTCドルは一目の転換線やボリンジャーバンドの+1σ周辺で下げ止まっており、テクニカル的なサポートも機能するか。また、本日発表される10月の米消費者物価指数(CPI)では、ヘッドラインが前月比と前年同月比で顕著な伸びの鈍化が予想されている。市場では、既に米連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止めは織り込み済みとも言えるが、CPIの結果次第では利下げ開始予想が6月から5月に前倒しとなる可能性もあるため、インフレ鈍化はBTC相場の支援となる公算が高いだろう。



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bitbank Report 2023/11/14:XRPは偽ブラックロックの信託登録で乱高下 BTCは高値失速から持ち直せるか