米株の大幅安に耐えたBTC いつから方向感でるか?
26日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反落した。週明けの米株の反発につれて前日に下げ止まったBTCは、この日の東京時間には小高く推移するも、393万円周辺で上げ渋ると、欧州時間からはジリ安に転じこの日のマイナス圏に沈んだ。米時間には、米債利回りが再び上昇し米株の重石となったが、BTCは390万円で俄かに下げ渋った。昨日発表された米住宅価格指標はまちまちとなったが、コンファレンスボード(CB)の9月消費者信頼感指数と米国勢調査局の8月新築販売戸数は市場予想を下回り、FF金利先物市場では年内追加利上げ観測が僅かながら後退していた。今朝方には、複数米議員が米証券取引委員会(SEC)に向け現物ビットコイン上場投資信託承認を求める書簡を提出し、BTCは390万円割れを逃れた。
一見すると、米金利動向を巡っては「Higher for Longer(より高く、長期的に)」が先週からのテーマとなっており、米長期金利は上昇し株価は大幅に下げているが、政策動向に敏感とされる2年債の利回りは上昇に歯止めが掛かり始めている。依然として29日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演や8月の米個人消費支出(PCE)価格指数が発表されるまで、米株のアク抜けも難しいかと指摘されるが、BTCは昨日の米株の大幅下落にも耐えており、目先も底堅い推移が見込まれる。とは言え、BTCは引き続き買い材料にも乏しい状況と言え、週末にサポートとなった26,500ドル(≒394.8万円)の回復は本日も厳しいだろう。目下のサポートとしては、一目均衡表の基準線(26,235ドル≒390万円)や節目の26,000ドル(≒387.4万円)があり、本日も方向感に欠ける展開が続くか。