BTCは弱々しくも反発 米金利先高観が上値圧迫

25日のビットコイン(BTC)対円は下げ渋り、終値は0.27%高と小幅に反発した。シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物取引開始直後に394万円から390万円に急落したBTC円は、その後も上値の重い展開が続き、欧州時間に入ると26,000ドル水準(≒387.1万円)割れを窺う展開となった。一方、米市場序盤には、節目の水準で下げ渋ると、安寄りした米株に買い戻しが入り、BTCも反発。ただ、昨日は米国債利回りが反発し、指標10年物金利は15年ぶりの高水準まで上昇し、BTCは週末に相場のサポートとなった26,500ドル水準(≒394.6万円)にも届かず失速。終値ではプラス圏を維持したが、上値の重さも印象付けた。


本日はS&Pケースシラーの7月米住宅価格指数と米連邦住宅金融庁の7月住宅価格指数の発表、加えてコンファレンス・ボードの9月消費者信頼感指数の発表を控えており、米時間のBTC相場の値動きには注意したい。米国で金利先高観が払拭されないない中、これらの指標が市場予想比で上振れとなれば、米債利回りが一層上値を伸ばすことが想定され、BTC相場には重石となろう。ただ、29日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を控えていることや、昨日の26,000ドルでの底堅さ、さらにはBTC先物資金調達率のマイナス幅拡大から鑑みるに、引き続きBTC相場の下値余地は限定的か。他方、今夜の米経済指標がBTCの26,500ドル回復に十分な材料となるかも微妙なラインと見ており、本日のBTCも方向感に欠ける展開が見込まれる。


