BTCは週明けからの上げ幅を解消 そろそろ下げ止まるか?

21日のビットコイン(BTC)対円は反落し、週明けからの上げ幅を解消した。金利見通しを巡ってタカ派的なシフトが確認された米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、402万円周辺での揉み合いで始まった昨日のBTC相場だったが、欧州時間に入ると再び米国債利回りが上昇し、BTCは下値模索に転じた。この日行われたイングランド銀行(BoE)の金融政策委員会(MPC)では、金利据え置きが決定されたが、その後も米国債利回りの上昇は止まらず、米国の高金利政策長期化懸念による米株安、さらには日銀政策決定会合を控えた円買いがBTC円の重石となり、米時間序盤の相場は391万円周辺まで押した。その後米時間のBTCは394万円まで切り返すも、引けにかけてまたも米債利回りが上昇し、戻りは限定的だった。


本日のBTC相場は下げ止まる展開を想定している。FOMCの影響で米株式市場では急速にリスク選好度が萎縮してはいるが、FF金利先物市場では年内金利据え置きが引き続き過半数の見方となっている。また、米連邦準備理事会(FRB)による年内の追加利上げがデータ次第となる中、昨日は米新規失業保険申請件数こそ弱めに出たものの、9月のフィラデルフィア連銀製造業業況指数や、同新規受注、さらには全米リアルター協会発表の8月中古住宅販売戸数が前月比で下振れていた。円建てのBTC相場に関しては、本日の日銀政策決定会合の結果次第では円高による影響を受ける可能性もあるが、ドル建てでは先週相場のレジスタンスとなった26,500ドル(≒391万円)を終値で維持しており、そろそろ押し目買いが入ってもいい頃か。



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bitbank Report 2023/09/22:BTCは週明けからの上げ幅を解消 そろそろ下げ止まるか?