バイナンス出来高水増し疑惑からBTCは下げ一服 今夜はFOMCに注目

25日のビットコイン(BTC)対円は小幅安。ドル建てでは節目の29,000ドル(≒409.2万円)をサポートに下げ止まった格好だ。バイナンスUSがサービス開始当時に系列組織を通じてウォッシュ・トレーディングによる出来高水増しを行った疑惑が浮上し、週明けのBTC相場は一時、およそ1カ月ぶりに29,000ドル水準を下回った。一方、昨日は同水準を僅かに回復すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見ムードが強まり、410万円台前半での揉み合いに終始。一時はドージコイン(DOGE)の相場の上昇に連れる場面もあったが、29,500ドル水準となる416万円手前で上値を抑えられた。


27日午前3時に完結する7月のFOMCでは25ベーシスポイント(bp)利上げの可能性がほぼ100%織り込まれており、注目は7月以降の利上げの有無やタイミングとなろう。週明けにも指摘の通り、6月のFOMCからインフレ抑制に向けた進捗が一部では確認されるものの、6月分の個人消費支出(PCE)価格指数など十分にデータが出揃っていない状況と言え、前回会合のフォワードガイダンスから大きな変更は期待できないか。ただその分、今回の会合ではタカ派的なサプライズがでる公算も低いと見ており、安心感からBTC相場が戻す余地もあるだろう。29,500ドルのレジスタンスをクリアできれば、30,000ドル(≒423万円)トライも視野に入る。



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bitbank Report 2023/07/26:バイナンス出来高水増し疑惑からBTCは下げ一服 今夜はFOMCに注目