デリバティブ市場では投機熱が大きく後退、価格は一時1000万円を割れる場面も

今週の値動き

- 今週のビットコインは4月1日の1079万円から取引が始まりました。足元の高値から取引がスタートしたビットコインですが、今週は売りが目立つ展開となりました。週始めから下落が目立ち、価格は火曜日に980万円台まで下落しました。週央に入ると買い戻しが入り、木曜日には一時大きく反発しました。一方、本日は再度弱い展開となり、現在は価格が24時間移動平均線(24EMA)を下回っています。足元の価格は1014万円となっています。週次の下落は約6%となり、久々に大きな週足の陰線となる可能性があります。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。一方、今週は価格下落時に短期の投機的なロングポジションが解消され、FRは大きく低下しています。足元では久々に0.01%を下回っています。先週高値圏で相場が推移していた際は0.07%を超え、デリバティブ市場には過熱感がありましたが、現在は短期的な値幅を追った投機ポジションの比率が低下しています。
2.ロング・ショート清算
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- 今週のロングポジションとショートポジションの清算推移は、ロング側で大きな清算が発生しました。4月2日に8000万ドル近くのロングポジションの清算が発生し、多くのロングポジションが狩られました。一方ショートポジションでも3000万ドル近くの清算が連発しており、今週は両方のポジションでの清算がありました。相場は足元で方向感が薄いため、レバレッジをかけたトレードはリスクが高いと言えます。
3.先物価格乖離(3ヶ月)
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- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は先週まで大きな上乖離となっていました。今月は半減期も控えているため、高値圏では多くのロングポジションが建てられ、乖離率は30%を超える場面もありました。一方、今週の価格下落時には即座にロングポジションが解消され、現在は19%程度で推移しています。行き過ぎた投機熱がやや後退した形となりました。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は今週も下落傾向が変わらず。足元の上値が重い値動きとは対照的に取引所で売られる可能性がある現物量は低下しています。大きく相場が崩れていない背景には取引所に置かれている現物が低下していることが影響していると考えられます。一方で同指標の低下だけでは相場を押し上げる効果も薄くなっていることが示唆されています。
2.含み益アドレス割合
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- ビットコインアドレスで含み益が出ている割合の推移は、足元で高水準が維持されています。現在は96%台で推移し、多くのアドレスで利益が出ている状態です。利確売りも出やすい状況と言え、新規で買い入れを行うには慎重になる必要があるでしょう。
まとめ
- 今週のビットコインは一時1000万円を割る場面もあり、上値が重い展開となりました。一方、デリバティブ市場では投機熱が後退し上値が軽くなる可能性もあります。取引保有BTCは減少傾向が変わらず売りも売り圧力も限定的か。ビットコイン相場単体で見れば、相場は大きく崩れておらず上値を追う余地があります。しかし今週は上がり過ぎた株式市場がこれまでにない下落を見せており、金融市場のモメンタムがシフトし始めています。株式市場が続落するようならあまりリスクを取りに行く必要は無いでしょう。短期的にはビットコインも不安定な動きが繰り返され、短期のハイレバポジションが狩られており、リスク許容度を高めていく時期でしょう。