ビットコイン停滞も注目分野の関連銘柄は軒並み上昇、NFT、メタバース、ゲームトークンに対しては強い買い需要継続

ここ2週間ほどビットコインは価格を落とす展開が続いているが、暗号資産(仮想通貨)市場全体が売られているわけではない。NFT、メタバース、ゲームトークンといった今話題の関連銘柄は底堅く推移している。
Coingeckoが提供するデータによると、間近1週間の上昇率はNFT関連が39%、ゲーム関連が48% 、メタバース関連が52%とそれぞれ大きく上昇している。相場全体の値動きと相関性が強いビットコインとは異なる動きが見られる。

グレイスケールが最近公表したレポートによると、メタバースを利用するユーザー数は2020年から2021年6月までに10倍になっている。最近の価格推移もユーザー増加による買い需要の高まりが要因であることを裏付けている。ディセントラランド(MANA)やThe Sandbox(SAND)といったメタバース銘柄は間近1週間で50%以上の上昇を記録している。
レポートでは2021年第三四半期のブロックチェーンゲームの資金調達額は10億ドルに上り、市場全体の12%を占めておりセクター別でトップにランクインしたことが報告された。ゲーム関連のトークンのエンジン(ENJ)もここ1週間で55%上昇している。
英語辞典を作成するCollinsは、NFTという言葉が2021年のトップバズワードになったことをブログで紹介した。NFTという単語は仮想通貨系メディアにとどまらず、メインストリームメディアでも扱われ一般に普及した。
Web3.0とも表現される仮想空間で展開されるサービスは今後も伸びる分野として注目されている。Play to Earn(P2E)のようなゲームをしながら収益を得るといった新しいアイデアも生まれており、ユーザーが増えていることが関連トークンの値上がりに繋がっているようだ。メタバース、NFT、ゲームトークンはサービス領域が近く関連銘柄は現在連れ高となっている。