資金流入続く暗号資産業界のマーケティングが急拡大、ロス中心アリーナに暗号資産企業ロゴ

売り上げが好調な暗号資産(仮想通貨)取引所のマーケティングが拡大している。仮想通貨の取引サービスを提供するCrypto.comは、ロサンゼルスの中心地にある競技施設「Staples Centar」の命名権を獲得したことを発表した。Crypto.comは2016年にシンガポールで設立され、NFTの売買なども行うことができる。
契約金は7億ドルに上るとみられ、Crypto.comは今後20年間の命名権を獲得した。競技施設はスポーツイベントの他に音楽コンサートなども行われる。プロバスケットボールチームのレイカーズが本拠地として使用しており、グラミー賞の授賞式などのイベントでも使われることが多い。
競技施設は今後Staples CenterからCrypto.comアリーナに名前が変更される。イベントを訪れる多くの人の目に触れ、テレビ中継時にもCrypto.comの名前が映されることで認知の拡大、ブランドイメージの向上を狙っている。
最近では契約金の支払いの一部で仮想通貨を利用する例も増えているが、今回の契約は全て現金で行われる。Staples Centarは1999年以来名前が変更されたことのなかったアリーナだが、来年の6月までにロゴが取り外され生まれ変わる。
FTXやBitmexといった海外取引所もプロスポーツクラブと契約を行いマーケティングを積極的に行っている。業界内でスポーツを通じてブランドイメージを向上させようとする動きが活発化している。
今週はFTXがMLBで活躍する大谷翔平選手をアンバサダーとして迎えると発表し日本でも話題となった。大谷選手との契約ではFTXの株式も一部報酬に含まれているとみられる。今後も仮想通貨業界のスポーツを通じたマーケティングは拡大していきそうだ。