Binance、詐欺の疑いがあるイカゲーム・トークンを調査

海外取引所大手Binanceはパンプ&ダンプ詐欺の疑いがあるイカゲーム・トークン(SQUID)の調査を開始したと発表。SQUIDは動画配信サイトNetflixのオリジナルドラマ「イカゲーム」をモチーフに非公式で作られた。
SQUIDはBinanceスマートチェーン上で作成されDEXのパンケーキスワップで取引されていた。10月後半に取引が開始され、10月31日時点では15ドル程度で取引されていた。11月1日になると価格は一時600ドルを超え600%ほど上昇した。しかし高値を付けた直後、価格は急落し1ドルを下回った。

Binanceはこの値動きがパンプ&ダンプ詐欺の可能性があるとし、SQUIDの開発者の関連アドレスをブラックリスト化しブロックチェーン分析ツールによって監視することを決めた。開発者は利益を確定された後、WBNBやBTCBなどのトークンをミキシングアドレスに送金しており追跡を困難にさせている。
Binanceは今回の詐欺的な値動きは暗号資産(仮想通貨)市場ではよく見られるとしユーザーに対し投資をする際には注意をするよう呼びかけた。仮想通貨市場では一攫千金を狙えるチャンスもあるが今回のような事例も度々発生している。
昨年はDEXブームに乗り食べ物系トークンが乱発し、特にスシスワップ(Sushi)が話題となった。昨年8月の上場直後に開発者がプレマイントークンを売り抜けSQUIDのような値動きとなった。価格は一時1ドルを下回ったが、その後多くの取引所がサポートを表明し現在の価格は12ドルほどで取引されている。何が起きてもおかくないのが仮想通貨市場であり、リスクを極力抑えた投資方法が適切だとされている。
