ソフトバンクグループ暗号資産分野への投資を加速させる

日本の大企業であるソフト・バンク・グループ(SFG)は暗号資産(仮想通貨)分野へ投資を増やしている。グレイスケールを傘下に持つデジタル・カレンシー・グループ(DCG)は7億ドルの資金調達を行い、SFGはその一部に出資したことがわかった。その他海外ファンドもDCGに投資を行った。
3ヶ月前までSFGの幹部は仮想通貨分野への投資を行っていないとしていたが、ここに来て
関連企業へ投資していることが明らかになった。今回の資金調達でDCGは100億ドルの企業価値があると推定された。
SFGはブロックチェーンや仮想通貨関連企業に対して無関心の姿勢を崩し投資方針を一転させた。ファンドやメディアなどの仮想通貨関連企業を保有するDCGはポートフォーリオに組みやすかったようだ。
DCGのCEOであるバリー・シルバート氏は今回の資金調達で同社の初期投資家の一部が株式を手放したことを明らかにした。一方、約40%の株式を保有するシルバート氏は、株式を一切売却しておらず会社運営の影響力を維持した。
最近SNS大手のFacebookが社名を変更したことでも話題になるメタバースだが、SFGはメタバースを制作するThe Sandboxにも出資したことが明らかになった。ファンドレイズ額の9300万ドルの一部をSFGが出資した。
メタバースはオンライン上に仮想現実を作るもので、The Sandboxはメタバース内で使えるアバターや土地をNFT化し取引を可能にしている。すでに複数の企業が土地を購入しており企業ロゴなどが閲覧できるようになっている。仮想通貨とメタバースの相性は良いと見られており、資金も集まってきており今後の発展状況にも注目だ。