価格高騰の影響からコインベースが送金手数料をユーザー負担に変更

米大手取引所コインベース・プロがイーサリアムの送金手数料をユーザー負担に切り替えることを発表した。イーサリアムのネットワークが混雑していることが影響した。今後はコインベース・プロがネットワーク状況に合わせて手数料を請求する。
DeFi系アプリケーションの利用が増えたことでネットワークが混雑しているイーサリアムの手数料が現在高騰している。9月2日に平均手数料が15ドルを記録した後は下降傾向にあったが昨日再び上昇し11ドルを記録した。

昨日DEXアプリのUniswapが独自のガバナンストークンをエアドロップしたことが手数料の高騰に繋がったとみられている。大量のユーザーが同時にエアドロップされたトークンを送金したことが原因だ。
今後も手数料の高止まりが続けばイーサリアムを扱う他の取引所も何らかの対応策を打ってくると予想される。ソーシャル上ではネットワークはすでに使える状態にはないと嘆くユーザーの声も聞かれる。
ネットワークの混雑や手数料の高騰を受け、イーサリアムから他のブロックチェーンへ移行するプロジェクトも今後出てくるかもしれない。USDTを管理するテザー社はイーサリアムと平行して複数のブロックチェーンを活用している。テザー社は8月にOMGNetworkの活用を発表している。
イーサリアムの開発チームはネットワークを効率化するために今後イーサリアム2.0へのアップグレードを予定している。今年の暮れから来春にかけてアップグレードが予定されているが詳細な日程は決まっていない。