話題のDeFiプロジェクトがローンチも不自然なスタート

先週、新たなDeFiプロジェクトの一つCurve DAO Token(CRV)がローンチされ、ロックされたトークンの時価総額が10億ドルを超えたことが報告された。ローンチされる前から海外取引所のBinanceやOKExに上場が決まっていたことから動向が注目されていた。
現在、CRVのプロジェクトは正常に機能している一方、ローンチの仕方に不自然な点が見られた。CRVのローンチを行ったのはメインの開発チームではなく、匿名の開発者が単独で行ったとみられている。
匿名の開発者は0xc4adのユーザー名を使いTwitter上でCRVをローンチしたことを公表していた。CRVの開発チームはツイート直後にこれを正式なローンチではないとしていたが、CRVのプログラムが正しくコピーされていることや、すでにネットワークに資金が集まっていることなどを理由にすでに行われたローンチを正式なものにすると発表した。
CRVのローンチにはコントラクトを動かすために8000ドル相当の手数料がかかったとみられ、匿名の開発者が負担したようだ。一方、CRVの開発者チームがローンチを正式に認めるまでの間に8万CRVトークンがプレマインされていることもわかっている。プレマインは8時間程度行われたと推測されている。

CoinGeckoのチャートによると、CRVはローンチ直後に15ドルほどで取引されていたが現在は5ドルほどまで下落している。DEXは通常オープンソースコードを使っており誰でも利用することができるため今回のようなことは起こりうることだが、メインの開発チームが突然としてローンチを認めるなどCRVは不自然なスタートを切ったと言える。