イーサリアム2.0始動、テストネットMedallaがリリースされる

イーサリアム2.0完成に向けた第一弾としてテストネットMedallaがリリースされた。Medallaは異なるクライアントがネットワーク内でどのように機能するかテストするためのものだ。
Medallaはパブリックのテストネットで、イーサリアムの開発チーム以外もネットワークに参加することができる。Prysmatic Labs’ Prysm、ChainSafe’s Lodestarなど5つのクライアントが参加することが決まっていた。
リリース後、テストネットには2万を超えるバリデーターが確認され、テストネット専用の65万ETHトークンがステーキングされた。メインネットのイーサリアム2.0のネットワークにバリデーターとして参加する場合は現物の32ETHをステーキングする必要がある。
Medallaは予定時刻通り動き出した一方、ネットワーク内でブロックチェーン情報を正しく伝達できたのは57%に留まったという。リリース前は80%の伝達率を目標にしていたが、この数字には到達できなかった。
多くのバリデーターが正しくソフトウェアを動かしていなかったことが原因と見られている。Medallaは正しく機能していないバリデーターをネットワークから自動的に排除するよう設計されており、多くのバリデーターが弾きだされたようだ。開発者はクライアント側のソフトウェアにも不備がなかったか現在調査を行っている。
テストネットワークから吸い上げられた情報は今後の開発に活かされる。本番のイーサリアム2.0がリリースされるのは早ければ今年の冬、または来年の春頃にリリースされるとみられている。