上下に振れつつも底堅いBTC 今度こそ11万ドル回復なるか

27日のビットコイン(BTC)円は1564万564円から取引が始まった。東京時間序盤は売り優勢で始まるも、売り一巡後は戻りを試す展開となり、終盤には1580万円周辺まで回復、ドル建てでは11万ドルにタッチした。米国時間には、トランプ・メディアがビットコイン財務戦略のため約3600億円を調達すると発表し、一時1600万円に肉薄したが、上値追いには失敗。その後発表されたカンファレンスボード(CB)の消費者信頼感指数の上振れを受けて相場は上下したが、ドル高が相場の重石となり、終盤にかけて上げ幅を縮小した。終値は1572万1564円と小幅高にとどまった。


BTCは本日も底堅い値動きが続くか。オプション市場では引き続きアップサイドのコールを物色する動きが確認されないが、米指標の上振れやEUに対する追加のトランプ関税発動が延期されたことで、米国市場はリスクオンとなっている。本日は引け後のエヌビディアの決算に注目が集まる。トランプ関税発動前の駆け込み需要やAIデータセンターへの巨額の投資は続いており、好業績見通しが出ればリスクオンムードは続くだろう。また、昨日からラスベガスでは年次の大規模イベント「Bitcoin 2025」が開催されている。今の所、市場の反応は薄いが、本日はヴァンス米副大統領の発言も控えており、材料次第では、BTCは11万ドル(≒1583万円)回復も視野に入る。



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bitbank Report 2025/05/28:上下に振れつつも底堅いBTC 今度こそ11万ドル回復なるか