グレースケールがビットコイン・キャッシュとライトコインの投信をパブリックに提供

ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を対象としたアセットマネージメントカンパニーのグレースケール(Grayscale)がビットコイン・キャッシュ(BCH)とライトコイン(LTC)の投資信託をパブリックに提供することを発表した。
グレースケールは公式声明でFINRA(Financial Industry Regulatory Authority)からの承認を受けたことを発表している。FINRAは証券を扱う企業に対して規制を行うアメリカ最大の独立団体で投資家保護を目的に活動している。
今回新たに提供されるビットコイン・キャッシュとライトコインはそれぞれBCHGとLTCNのシンボルで取引される。OTC(店頭取引)を通じて投資家はビットコイン・キャッシュやライトコインへの投資が可能になった。
グレースケールが提供する仮想通貨は証券として取引されるため投資家は現物を自身で保有する必要がないという利便性がある。グレースケールは6月時点で272.5万シェアのBCHを販売し580万ドル相当のビットコイン・キャッシュを保有している。また50.9万シェアのLTCを販売し200万ドル相当のライトコインも保有している。
グレースケールは今月、第2四半期のレポートを公開しており機関投資家からの強い需要があるとしたデータを示した。第2四半期はグレースケールが運営するファンドに905万ドルの資金流入があったことが報告され、これは第1四半期の503万ドルのほぼ倍の数字だ。
ファンドの大半は機関投資からの資金が占めており84%ほどだと報告されている。資金は最も人気のあるビットコインに充てられており、ファンドの83%を占める。ここ1年間を通じて機関投資家からの資金流入は増えており、ビットコインの価格が落ち込んだ第2四半期でも買われた背景には半減期のようなファンダメンタルズが重視されたのかもしれない。