週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル
【BTC対ドル 日足】
移動平均線(5ma、25ma、75ma、200ma)
移動平均線は短中長期、全ての線が上向きに推移しており、トレンドは全時間軸で上向いている。足元では長期的な上昇トレンドを示唆する強気のパーフェクトオーダー(上から順に短中長期の移動平均線が並ぶ現象)が出現しており、地合いは相当に強いと言える。
ボリンジャーバンド(20)
ボリンジャーバンドでは、センターライン(赤線)が上向いており、トレンドは上昇傾向を示唆している。また、バンドの拡大と共に相場は1σ〜2σの間で推移しており、強い上昇トレンドを示す上昇バンドウォークが進行中となっている。
上昇バンドウォークは、相場が1σを割ると終了し、その際は相場がセンターラインまで調整しやすい。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
相対力指数(RSI)
BTCドル日足のRSIは、「買われ過ぎ」とされる70%を超えており、過熱感が見られる。加えて、相場が直近高値の更新に成功している一方でRSIは右肩下がりとなっており、トレンドの異変を示すRSIのダイバージェンスが出現中である。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
移動平均線は短中長期で上昇しており、トレンドは上向いている。一方、相場は短期5週移動平均線(5ma)から上方乖離しており、短期的には過熱感も窺える。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、トレンドの方向感を示すセンターラインが上向いている。2月のBTCドル週足は、上昇バンドウォークに復帰し50,000ドルを回復したが、足元では相場が2σを上回り、3σにタッチしており、ボラティリティが高くなっている。
ボリンジャーバンドは、データが正規分布であることを前提に、95.4%の確率で相場が±2σの中で推移することを示しており、直近2週間の相場上昇は異例なペースであることを示唆している。
一目均衡表
日足と同様に、BTCドルは週足でも三役好転を示現しており、強い地合いが示されている。
相対力指数(RSI)
RSIは買われ過ぎとされる70%を超えているが、ダイバージェンスは確認されない。
【総括】
BTCドルは、日足と週足の双方でトレンド指標が強い地合いを示唆している。セオリー通りで言えば、日足と週足のRSIが70%を超えていることは、相場の過熱感を示す一方、BTCドルのトラックレコードを振り返れば、強気相場でのRSIは80%をゆうに超えることも多々ある。ただ、日足RSIのダイバージェンスはかなり確度の高い相場の反転シグナルと言え、こうした状況が1カ月前後続くと相場は反落しやすい。
このところの相場の強さから鑑みれば、スパイクトップやダブルトップのようなわかりやすい相場の反転のパターンが出現するまでは上昇トレンドの継続を見込めるか。