BTCは週安値から大幅反発 XRP軟調でXLMに恩恵

5日のビットコイン(BTC)対円相場は181,360円(5.51%)高の3,471,352円と大幅反発。年明け最初の営業日だった前日は利益確定の売りやアルトコインに資金が流れたことで、BTC相場は一時大幅安で300万円を割り込む場面もあったが、安値拾いの買いが入りすかさず復調し、週安値の285万円から62万円(22%)ほど戻している。
東京時間のこの日の相場は、対ドルで33,000ドル水準(≒339万円)で戻り売りが入り上値の重い展開となったが、心理的節目30,000ドル水準の308万円で押し目買いが入り反発を開始すると、ステラ(XLM)など一部のアルトコイン相場の切り返しや、NY時間のドル安の流れが後押しとなり、相場は340万円を奪回。今朝方には350万円台に乗せる場面もあった。
アルトコインも概ね堅調だが、訴訟問題で揺れるXRPとそれが飛び火する懸念が浮上したトロン(TRX)は軟調となった。昨日はグレースケールが「Digital Large Cap Fund」からXRPを除外したこともXRP相場の重石となっている。他方、XRP同様に低コスト・即時送金を謳うXLMはこの日も2.79円(16.7%)高と大幅続伸。今週発表されたウクライナ政府とステラ開発財団のパートナーシップ締結を契機にXRPからXLMに乗り換える動きもあるようだ。

週初の予想よりBTC相場には下値余地があった訳だが、ドル安とそれに伴う金相場の上昇、アルトシーズンによる暗号資産(仮想通貨)の物色買いで相場はやはり底堅い。また、市場は米ジョージア州連邦議会上院2議席の決選投票で民主党候補の勝利を織り込みにきており、バイデン政権の政策運営円滑化に一定の期待感を示している。これは、追加の財政出動法案が議会で通りやすくなることを示唆し、仮想通貨市場にとってもプラスとなるだろう。
ただ、週明け指摘の通り、年始の相場上昇により足元の相場には過熱感があり、目先は底堅くも上値余地は限定的と予想され、直近高値とボリンジャーバンド2σが密集する358万円(≒34,800ドル)周辺のエリアは相場のレジスタンスとして意識される。




