BTC3連騰で11万ドルを回復 クジラを注視しつつも戻り試すか

20日のビットコイン(BTC)円は1643万8593円から取引が始まった。東京時間序盤は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が下窓を埋めに下落したことで、1625万円まで下落したが、売り一巡後には下げ幅を奪回した。また、米中貿易対立の緩和期待からその後も上値を伸ばし、終盤には1680万円を回復。ドル建てでは節目の11万ドル(≒1656万円)を回復した。一方、「トランプ・インサイダー」と称されるクジラが再びBTCをショートしたとの情報もあり、海外勢参入後には上げ渋り、1670万円台での揉み合いに転じた。米国時間に入っても冴えない値動きが続き、終値は1670万3998円となった。


週末の間に米中高官による通商協議が行われ、今月31日には首脳会談も開かれることが決定し、10日のトランプショックによるリスクオフムードは後退した。トランプ氏の対中関税発表の直前にBTCとETHのショートを入れた「トランプ・インサイダー」のポジションが引き続き注視されるが、クジラ動向が相場に与える影響は一時的に止まることが殆どだ。米中関係改善に加え、FRBによる追加利下げとQT(量的引き締め)停止観測から鑑みて、需給面ではいつ底入れとなってもおかしくはないと言えよう。ETFフローは昨日も-4038万ドルの純流出となっているが、流出ペースは着実に減速し始めており、BTCは引き続き徐々に戻りを試す展開が続くか。



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bitbank Report 2025/10/21:BTC3連騰で11万ドルを回復 クジラを注視しつつも戻り試すか