BTC反発で12万ドル回復 上ヒゲ突入で伸び悩むか

22日のビットコイン(BTC)円は1733万7192円から取引が始まった。東京時間序盤は揉み合いとなるも、イーサ(ETH)やXRPの上昇が落ち着く中で循環物色的な買いが入り、欧州時間には1750万円を回復した。その後は寄り付きの米国株の下落に連れて上げ幅を吐き出すも、ドルと米金利の低下に支えられ、徐々に戻りを試した。政権から利下げ圧力を掛けられ、解任の可能性も危惧されているパウエルFRB議長だが、この日はベッセント財務長官が即座の解任を否定したことで金利が低下した。米国市場引け後もBTCは強含みに推移し、終値は1761万3872円。ドル建てでは終値で初めて12万ドルを僅かに上回った。


BTCは12万ドル(≒1758万円)に定着したとは言い難いが、ようやく循環物色の流れが回ってきている。今週はETFフローが減速しているものの、ブロックチェーン上では短期保有BTCが引き続き増加しており、リテール/短期投機筋からの資金フローが相場の下支えとなろう。ただ、本日はドル建てBTC相場日足の14日の上ヒゲ内(約12万ドル〜12万3200ドル、≒1758万円〜1805万円)で取引が始まっており、同価格帯では戻り売りが意識されやすいと指摘され、特段の材料がなければ上抜けは難しいとみている。米暗号資産(仮想通貨)ワーキンググループによる政策レポートが公表されれば状況は変わり得るが、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで目星い経済指標も乏しく、レポートの公表がなければ上値余地は限定的だろう。


