クリプトウィークに進展でBTC小幅続伸 アルトターン収束待ちか

17日のビットコイン(BTC)円は1755万7357円から取引が始まった。パウエルFRB議長解任リスクが巻き戻る中、ドル円相場の上昇を受けて東京時間のBTC円は底堅く推移し、一時は1770万円を回復した。欧州時間には反落し、強めの米小売売上高を受けた米金利の上昇を背景に一時は1750万円まで押すも、景気減速懸念が後退し米国株相場が堅調に推移したことで、BTCも不安定ながら切り返した。米国時間終盤には、米下院が暗号資産(仮想通貨)3法案を可決し、6月に上院を通過したジーニアス法案が成立する見通しとなり、1790万円に肉薄した。終値にかけてはやや軟化し、1768万797円でこの日の取引を終えた。


BTCはドル建てで12万ドルを試す展開となる中、クリプトウィークの進展でアルトターンが起きている模様だ。ビットコインのオンチェーン上で短期保有BTCが増加する中でアルトコインへの資金流入が起きていることを鑑みるに、やはりリテールや短期の投機筋が市場に戻り始めたと指摘され、この先は循環物色の流れが期待される。とは言え、BTCに買いが戻ってくるのはもう少しアルトに過熱感が出てからの可能性もあり、本日のBTCの上値余地は週明けの上ヒゲの範囲にとどまるか。いずれにせよ、米国での規制緩和・明確化期待や堅調なETFフローによってBTC相場の下値は堅いだろう。



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bitbank Report 2025/07/18:クリプトウィークに進展でBTC小幅続伸 アルトターン収束待ちか