価格は1810万円を記録、ロングポジションが徐々に積み上がる

今週の値動き

- 今週のビットコインは7月14日の1716万円から取引が始まりました。今週は週始めから買われる動きとなり、月曜日に過去最高値となる1810万円を記録しました。一方、週末から上昇した反動から高値からは利確売りが入り、火曜日には1720万円まで下落する動きがあります。現在は上昇トレンドが発生しているため、押し目はしっかり買われ、週後半は再度底堅い動きとなりました。現在も価格は移動平均線の上位で推移し1790万円近辺で取引されています。買いが強い動きとなり高値を目指す展開となっています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。今週は0.01%を超える水準も記録しており、ロングポジションが積み上がり始めています。リスクを取ったロングポジションの増加が確認されています。
2.ロング・ショート清算推移
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- 相場は上値を目指す動きとなったため、今週も2.5億ドルを超えるショートポジションの清算を記録しました。ここ5年間で見ても大きな水準となっています。ショートポジションが清算されたことがロングポジションの比率が上昇している一因となっています。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在、7.6%程度で推移しています。足元では先物取引も買われ乖離率が拡大しています。出遅れ感があった先物取引ですが、買われ始めています。一方、昨年12月は乖離率が16%まで上昇した場面もあり、まだ買われる余地はあると考えられます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は上昇傾向に転じています。相場が過去最高値を更新したことで利益確定売りも増えています。これまでは下落する動きが多かったデータですが、今週は反転の動きを見せています。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、長期で保有されているビットコインの数量になります。足元の動きとしては明確に低下しており、長期で保有する投資家はポジションを減らしています。利益確定の動きが出ており、売り圧力となっていると考えられます。
まとめ
- 今週のビットコインは1810万円記録し、過去最高値を更新しました。7月に入り強い上昇トレンドとなっており、高値を目指す動きが見られます。強気の相場に合わせてデリバティブ市場ではロングポジションが増加し、リスクを取ってポジションを建てる投資家も見られます。オンチェーンデータでは現物の利益を確定する動きも見られ、相場状況は変化してきています。足元では強い相場となっており来週以降も底堅い動きが予想されます。現在は長期投資家の売りを上回る買いが入っていると見られ、上値を目指す状況です。