BTC円はドル円上昇で売り買い相殺 底堅い展開続くか

7日のビットコイン(BTC)円は1580万1円から取引が始まった。東京時間は上下に振れつつも手掛かり不足で方向感を示せず、終盤は1585万円周辺で推移。海外時間に入ると米金利の上昇を嫌気し小甘く推移するも、ドル円相場の上昇で売り買いが相殺された。その後もトランプ関税への懸念を受けた米国株相場の下落が相場の上値を圧迫するも、ドル円相場の上昇がBTCの下支えとなり、米国時間は1580万円を挟み込み小動きに終始した。トランプ政権はこの日、日本を含む計7カ国に対して8月1日から新たに関税を課すと発表。また、その中にEUが含まれなかったことも市場の緊張感を高めた。円建てBTC相場は、結局、方向感に欠ける一日となり、終値は1581万7630円とほぼ変わらずだった。


ドル建てBTC相場は週末の上げ幅の殆どを吐き出し、再び下降チャネル上限を割り込んだ。シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物は下窓を閉じたが、米国とEUの通商交渉期限が9日に迫る中、合意に至らなければ株式市場を主導としたBTCへの売り圧力が高まる可能性も指摘される。尤も、米金利は上昇基調にありつつも、利回り曲線のフラット化には歯止めが掛かり始めている。こうした中、やはり現物ビットコインETFへの資金流入は堅調なペースを維持しており、相場の下値余地は引き続き限定的だろう。目先では、25日線やボリンジャーバンドのセンターラインが走る10万6000ドル台中盤(≒1559万円)や、一目均衡表の雲(10万5873ドル≒1550万円)などが相場のサポートとして機能するとみている。


