弱めの米指標でBTC軟化 本日はサークルの取引開始に注目

4日のビットコイン(BTC)円は1518万5617円から取引が始まった。東京時間は手掛かり不足で概ね1520万円台での推移に終始すると、欧州時間には1530万円に一時浮上した。一方、米国時間に差し掛かるとBTCは反落。序盤には1520万円を割り込み、その後は全米供給管理協会(ISM)の非製造業景気指数(PMI)の下振れを受け、1500万円まで水準を下げた。直後には米金利の低下によって買い戻しが入るも、ドル円相場の下落や米国株相場がまちまちな推移となり、ジリ安に推移した。終値にかけては1500万円を挟み込み小動きとなり、1499万4332円でこの日の取引を終えた。


昨日はISM非製造業PMIの他にADP雇用レポートも弱めに出たことで、米金利は急低下。FF金利先物市場では、若干、7月の利下げを織り込む動きがあった。一方、これにより米景気先行きへの懸念が浮上し、市場のリスク選好度は振るわなかった格好だ。現物ビットコインETFへのフローは昨日、+8703万ドルと純流入が続いたが、モメンタムは前日の+3.7億ドルから鈍化している。明日には5月の米雇用統計の発表を控えており、市場では手控えムードも強まったか。一方、本日はNY証券取引所で米ステーブルコイン「サークル」の取引が始まる。価格は1株31ドルの設定と予想されていた27ドル〜28ドルのレンジより高めに設定されており、米国で初めてのステーブルコイン企業上場が市場センチメントの下支えとなるか注目しておきたい。



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bitbank Report 2025/06/05:弱めの米指標でBTC軟化 本日はサークルの取引開始に注目