BTCは対ドルで史上最高値を更新 オプション市場の盛り上がりはイマイチ?

21日のビットコイン(BTC)円は1542万8821円から取引が始まった。東京時間は小幅に揉み合いつつも、終盤には1550万円で推移し、ドル建てでは10万8000ドルにタッチしたが、欧州時間に入ると一時的に1530万円まで反落した。一方、米テキサス州での暗号資産(仮想通貨)準備金法案(SB21)成立への期待や、米国の財政問題が意識される中、米国時間序盤に買い戻され、1570万円台に浮上。その後、米株の急落を受けて一時は上げ幅を吐き出すも、テキサス州でSB21の3度目の投票が行われ、賛成多数で可決されると、相場は再び上昇し1590万円に肉薄。終値は1575万8010円となり、ドル建てでは1月につけた史上最高値を更新した。


テキサス州のSB21はアボット知事の署名待ちとなり、成立は時間の問題と言えよう。ドル建てBTC相場が史上最高値を更新したことで、目先では新規の資金流入も期待され、本日も上値を模索する展開となるか。今月9日からの揉み合いの直前に、BTCドルは1万ドルほど上昇したことから、10万5000ドル上抜け後も同等幅上昇する余地があると言え、11万5000ドル(≒1648万円)を目先の上値目途としてみている。一方、オプション市場では、期近の5月30日限で13万ドルコールの建玉が増加しているが、過去の史上最高値更新局面のように積極的なコールやファーOTMコールを物色する動きは確認されない。そもそも、BTCにはテクニカル的な過熱感もあることから、足元の相場上昇はもうじき落ち着くことが見込まれている模様だ。



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bitbank Report 2025/05/22:BTCは対ドルで史上最高値を更新 オプション市場の盛り上がりはイマイチ?