BTCは下に往って来いで底堅い推移 方向感示しにくい状況続くか
13日のビットコイン(BTC)円は1494万7849円から取引が始まった。東京時間は小動きに終始するも、海外時間に米国債の取引が再開すると、金利高とドル高が相場の重石となり、下値を模索する展開に転じ、重要なサポートラインとなる9万2000ドル水準(≒1449万円)を割り込んだ。米国時間序盤には乱高下を演じ、一時は1417万円と1カ月ぶり安値を記録するも、米株市場の上昇を味方に下げ止まり、1460万円周辺まで戻した。また、トランプ次期米大統領の経済政策チームが月ごとに徐々に関税を引き上げる案を検討しているとの報道をきっかけにドルが反落すると、BTCは1490万円近辺まで反発し、終値はほぼ変わらずの1488万6186円となった。
昨日のドル建てBTC相場は、9万ドルを一時割り込みヒヤッとする場面もあったが、市場が雇用統計の内容を消化する中、金利高の状況でも底堅さを印象付けた。こうした底堅さには来週20日のトランプ氏の米大統領就任式への期待感もあると指摘され、目先では下がったら買われる状況が続くか。一方、本日は米卸売物価指数(PPI)と明日には消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、インフレが減速しなければBTC相場の上値余地は限定されよう。FF金利先物市場が既に年内のFRBによる利下げを1回しか織り込んでいないことに鑑みると、インフレ加速でBTC相場が大きく崩れる公算は低いとみているが、方向感を示しにくい状況が続くだろう。
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bitbank Report 2025/01/14:BTCは下に往って来いで底堅い推移 方向感示しにくい状況続くか