BTCは堅調推移もfrはマイナスへ ショートスクイーズで上値を追うか?

22日のビットコイン(BTC)対円は反発を演じ、今月12日ぶりに終値で1030万円台を回復した。半減期通過後のビットコイン・ネットワークの安定に加え、中東情勢緊迫化のエスカレーション回避期待からこの日のBTC円は戻りを試す展開で取引を始め、東京時間の終盤には1020万円台に乗せた。また、昨日は4月初旬に10億円相当のBTC購入計画を発表していた東証スタンダード上場のメタプラネットが、実際に計画を実行したことを報告したことも好感された。その後、欧州時間のBTC円は失速するも、米国時間に入ると再び上昇。この日の米株式市場では、先週の大幅な株価下落の反動で押し目買いが入り、株価の反発がBTC相場の支援となった格好だ。


BTCのドル建て相場は20日の半減期を通過すると週末は同水準で上げ渋っていたが、昨日の上昇で66,000ドル(≒1021万円)を回復し、67,000ドル(≒1036万円)にタッチするなど、半減期直後にしては堅調な推移と言える。また、足元ではBTC先物の資金調達率(fr)がマイナスに振れており、このまま堅調な推移が続けばショートスクイーズで踏み上げ相場となる可能性も見えてきた。相場は先週15日の戻り高値まで回復しており、同水準の上抜けに成功すれば、69,000ドル(≒1067万円)を試すか。一方、本日の米株式市場引け後には懸念材料として指摘したテスラの決算を控えている。テスラの株価は7営業日続落しており、市場は既に業績不振を織り込んでいる模様だが、アフターマーケットの動向には警戒しておきたい。



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bitbank Report 2024/04/23:BTCは堅調推移もfrはマイナスへ ショートスクイーズで上値を追うか?