ビットコインETFに10億超ドルの純流入 相場は連日史上最高値を更新

13日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、8連騰となった。この日のBTCは1057万円から小高く推移して始まると、東京時間の終盤に前日のブラックロックの現物ビットコインETFへの資金流入が過去最高の8.48億ドルとなり、全体では初めて10億ドルを超える純流入を記録したことが明らかとなり、相場は上値を追う展開に転じ、史上最高値を更新して1090万円にタッチした。一方、イーサリアムのデンクン・アップグレードを目前にETHが軟化し、実装直後に下げ足を速めたことで、BTCも連れ安で上げ幅を縮小。尤も、デンクン実装後にイーサリアムL2のブラストでブロック生成が停止するトラブルが発生すると、一部のL1に買いが入りBTCも反発し、終値は73,000ドル水準となる1077万円を回復した。


デンクン実装の前後でETH相場は下落したが、アップグレード自体は無事完了し、米時間には価格は安定した。現物ビットコインETFは驚愕のペースでBTC保有量を増やしているが、発行体からは依然として「大手証券会社の参入はこれから」との声が散見され、こうした発言も新規層の資金流入を促していると指摘される。日次で10億ドルの純流入ペースを昨日も維持できているかは懐疑的だが、現時点で開示されているデータによれば、昨日も供給を上回る需要があり、引き続きBTC相場は底堅い展開が続くか。また、米CPIの上振れを受けて米債利回りが上昇しているが、本日の卸売物価指数(PPI)は概ね伸びの鈍化が予想されており、金利が反落すればBTCはさらに上値を伸ばす余地があるだろう。



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bitbank Report 2024/03/14:ビットコインETFに10億超ドルの純流入 相場は連日史上最高値を更新