BTCは4.3万ドル回復から利食いで反落 本日も方向感でないか

19日のビットコイン(BTC)対円はほぼ横ばい。前日にブラックロックが米証券取引委員会(SEC)に申請している現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の組成・償還設計が決定し、この日のBTCは上値を追う展開で始まると、日銀が政策維持を発表したことを受けたドル円相場の上昇も相場の支援となり、BTCは608.8万円から627.5万円まで戻した。一方、海外時間に入ると相場が失速し、米時間には利食い売りに伴うロングの投げが相場の重石となり、一時は603万円周辺まで反落した。ただ、この日も米株が確りとなったことで、その後のBTCはやや下げ幅を縮小した。


昨日のBTCは東京時間に43,000ドル(≒618.8万円)を回復した後に失速し、特段の悪材料も確認されない中、反落を演じた。BTCのデリバティブ市場で息切れ感が窺える中、保ち合い上抜けには追加で材料が必要と指摘した通り、上値の重い展開となっている。本日も特に注目に値する経済指標に乏しく、相場が戻りを試せば節目の43,000ドルや44,000ドル周辺(≒633.2万円)では利食いが入りやすいと指摘される。ただ、オプション市場で建玉が集中する40,000ドル周辺(≒575.6万円)では引き続き相場がサポートされており、本日のBTCも方向感に欠ける展開となろう。



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bitbank Report 2023/12/20:BTCは4.3万ドル回復から利食いで反落 本日も方向感でないか