BTCは自律反発続かず 今夜は今年最後のFOMC

12日のビットコイン(BTC)対円は上下に振れるも、終値ベースではほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、前日の急落から押し目買いの様相で反発して始まるも、ドル建てで42,000ドル水準となる614万円周辺が相場のレジスタンスとなり、その後は610万円を挟み込み揉み合いに終始した。しかし、その後11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されると、BTCは下げに転じ、一時は600万円を割り込んだ。米CPIはほぼ市場予想と合致したが、前月比では若干伸びが加速し、米債利回りはCPI発表直後に急反発となった。一方、この日は米株が堅調な推移となったことで、米時間終盤にかけてBTCは買い戻され、終値では600万円を維持した。


上値の重いBTC相場だが、ドル建てでは再び節目の40,000ドル(≒582万円)を死守した。しかし、シカゴマーカンタイル取引所(CME)の12月限BTC先物は依然として先週の窓埋めに成功しておらず、相場が下げ切ったとも言い切れない状況だ。本日は12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)最終日となっており、BTCは結果が出るまで警戒感から上値の重い展開が続くか。昨日の米CPIの結果(10月:+3.2%→11月:+3.1%)は市場の金利据え置き観測を変える内容ではなかったものの、「必要であれば利上げを行う準備がある」というFRBの姿勢を変える内容でもなかったと言え、今夜のFOMCでは特段に目新しい材料は期待できないか。ただ、タカ派的なサプライズが出なければ、イベント通過による安心感からBTCは買い戻される可能性があり、本日は押し目を付けてからの反発を想定している。


