高値で揉み合うビットコイン 米雇用統計まで様子見か?

6日のビットコイン(BTC)対円は概ね640万円台で揉み合いに終始するも、終値は48,857円(0.75%)安くなった。この日のBTC相場は上昇一服感から下げに転じ、650万円周辺から640万円まで小甘く推移したが、ドイツの鉱工業受注指数下振れを受けた欧州中央銀行による来年の利下げ観測が強まる中、海外時間に入ると下げ幅を奪回した。しかし、その後はADP雇用レポートで民間部門雇用者数が市場予想を下回るも、景気後退懸念により米株は軟化。さらに、昨日は昨今の急速な米国債利回りの低下が意識されたか、利回りは然程低下せず、BTCは650万円の上抜けに失敗。その後も東京時間の安値は維持したが、方向感に欠ける展開となった。


ADP雇用レポートは米労働市場の減速を示したが、8日の米雇用統計を控え債券市場も小動きになった側面もあったか。だとすれば、本日も雇用統計を控え米市場では様子見ムードが広がるかと指摘され、BTCも米市場の動向に起因する動きは限定されよう。他方、昨日は一部アルトコインが物色されており、循環物色の流れがBTCに戻ってくる可能性も想定される。テクニカル的にBTCは引き続きいつ売りが入ってもおかしくない状況とは言えるが、昨日の底堅さを鑑みるに、8日の米雇用統計の結果が出るまで見切り売りも控えられるか。


