ビットコイン大幅続伸 オーバーシュートに警戒も

5日のビットコイン(BTC)対円は619.1万円で寄り付くと、東京時間は概ね揉み合いに終始した。欧州序盤には610万円周辺まで軟化するも、売り一巡後には切り返し底堅い値動きとなると、米時間序盤には現物型ビットコインETFの早期承認期待からコインベース(COIN)が急伸したことや、10月のJOLTs求人件数が市場予想比で大幅に下振れたことによる米債利回りの低下を受け、BTCはショートスクイーズを伴って650万円まで急伸。これによりBTCはドル建てで43,000ドル(≒633.2万円)の上抜けに成功した。朝方のBTCは一時655万円近辺まで上昇すると、終値にかけて小甘い推移となるも底堅く、終値は2年1カ月ぶりの水準を回復した。


テクニカル的な過熱感からBTCの上値目途は43,000ドルを想定していたが、相場はやや理性を失っている状態と指摘される。こうした状況では、①高いボラティリティを伴って相場がオーバーシュートするか、②素直に利益確定売りで調整に入るかの2パターンが想定され、いずれにせよ足元の相場上昇の時間的リミットは限られていると指摘される。相場がオーバーシュートした場合、48,000ドル(≒706.7万円)近辺までの上昇余地は考慮しておきたい。本日は8日に発表される米雇用統計の前哨戦となるADP雇用レポートの発表を控えており、相場が動く切っ掛けは十分にあると言え、米時間のBTCはボラティリティの高まりに要注意だ。


