BTC反落も窓埋めで下げ止まる 重要イベント控え様子見ムード強まるか

28日のビットコイン(BTC)円は1763万8244円から取引が始まった。東京時間は手掛かり不足となり、相場は1765万円絡みで揉み合いに終始した。米国時間に差し掛かると、米金利の上昇を眺め相場は弱含みに推移したが、ドル円相場の上昇もあり円建てBTC相場の下値は限定された。また、米国時間序盤の下落によりシカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が窓埋めを達成し、残りの米国時間は下げ渋る展開となった。米国市場引け後も方向感に乏しい推移が続き、終値は1756万5782円と小幅安。ドル建てでは11万8000ドルを終値で維持した。


昨日は関税協議の進展による安心感が金融市場に広がったが、BTCはCMEの窓埋めを目指し軟化した。尤も、相場は窓埋めを達成したほか、ドル建てではボリンジャーバンドのセンターラインや一目均衡表の転換線が下支えとなっており、目先では押し目買いが入りやすいか。また、本日発表の6月のJOLTs求人件数は、5月の776.9万件から755万件への低下が見込まれており、BTC相場の支援材料となり得る。尤も、明日に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)と米暗号資産(仮想通貨)政策レポートの公表を前に、本日は様子見ムードも強まると言え、BTCの上昇余地はせいぜい昨日の下げ幅と同等になるとみている。



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bitbank Report 2025/07/29:BTC反落も窓埋めで下げ止まる 重要イベント控え様子見ムード強まるか