BTC円は2年ぶりの高値 上値余地はまだあるか?

4日のビットコイン(BTC)対円は40,000ドル水準となる588万円を試す展開で始まると、オプション勢のヘッジによる買いとショートスクイーズを伴い東京時間に600万円台を回復した。その後、BTCはドル建てで月足一目均衡表の雲上限(41,664ドル≒610.8万ドル)を回復すると、基準線(42,230ドル≒619.7万円)に肉薄し失速。ただ、この日は安寄りした米株が安値から切り返したことや、ビットワイズとブラックロックが米証券取引委員会(SEC)に提出した現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請に、それぞれ修正を加えたことで、相場がETFの承認期待に支えられ、今朝方には一時42,000ドル水準となる618.3万円を回復した。


今週発表を控えている米国の重要指標の結果が出る前に、BTCドルは上値目途として指摘した月足基準線まで戻した。これによりBTC日足は41,000ドルの回復と共にRSIが70%を超えており、想定よりも早く相場が調整に入る可能性には注意しておきたい。昨日の米市場では8日の米雇用統計を警戒する動きも確認されており、今夜のJOLTs求人件数の結果次第では市場の早期利下げ観測が後退する可能性も指摘される。BTCは短期でダブルトップを想起させる値動きとなっており、ネックラインの41,200ドル(≒606.6万円)を維持できるかが本日の焦点となるだろう。仮に米指標がBTC相場の支援となったとしても、テクニカル的な過熱感から上昇のモメンタムはある程度抑制されると見ており、上値目途は節目の43,000ドル(≒633万円)を想定している。


