乱高下したビットコイン まだ上値を試すか?

9日のビットコイン(BTC)対円は4日続伸し、1年7カ月ぶり高値に浮上した。米国での現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)承認期待から、この日のBTCは確りとした推移で東京時間には36,000ドル水準(≒544.8万円)を回復すると、オプション勢による買いも相まって560万円を試す展開となった。米時間には、ブラックロックがイーサ(ETF)の現物ETFの申請準備をしていることが明らかとなり、ETH相場の急伸につれてBTCは570万円を回復したが、これによりドル建てで38,000ドルにタッチすると、過熱感からか相場は急反落し上げ幅をほぼ掻き消した。その後もETHの上昇に支えられ550万円を回復するも、米30年債の入札が振るわなかったことや、パウエルFRB議長のタカ派的な発言により、相場の戻りは抑えられた。


米国では証券性の議論に方がついていないETHだが、500件以上のETFをローンチしてきたブラックロックによるETFの申請により、市場の期待感がETH相場を押し上げた。ETH相場の上昇による循環物色の継続も指摘され、本日のBTCは戻りを試すか。こうした中でオプション市場ではアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールが物色されており、相場が上昇する際には昨日のように拍車が掛かりやすいと指摘され、570万円を再び試す展開も視野に入る。ブルームバーグが指摘した目先の現物型ビットコインETFの承認期限となる17日まで依然として時間もあり、BTCは引き続き堅調な推移が続くと見ている。


