踏み上げで続伸したBTC リップルのSWELLは本日から開催

7日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、終値で530万円を回復したが、直近高値の更新には失敗した。XRPを筆頭にアルトコイン相場の失速を受け、この日のBTCは520万円台中盤で上値の重い展開で始まると、欧州時間には小緩む展開となり520万円近辺まで下落した。こうした相場の保ち合い下抜けリスクから先物市場ではショートポジションが徐々に増加したが、米時間には複数の米連邦準備理事会(FRB)高官らのバランスの取れた発言や、米3年債の入札でまずまずな需要が見られたことで米債利回りが低下し、BTCはショートを踏み上げ537.2万円まで急反発を演じた。しかし、これによりBTCドルが節目の36,000ドルに肉薄すると、その後は売りが優勢となり、530万円近辺まで押した。


昨日のFRB高官らの発言からは、景気の底堅さから追加利上げも辞さない姿勢が受け取れた一方、国債利回り上昇への懸念やインフレの鈍化に一定の評価を示す声も上がり、FRBが次の一手を決め兼ねている様子が窺えた。また、思いの外堅調だった昨日の米国債入札を反映して、今夜の10年債入札も金利の下押し圧力になることが期待され、BTC相場の支援材料となるか。ただ、本日からリップル主催のSWELLがスタートすることから、引き続きXRP相場動向には注意したい。XRPはSWELL開催中に上昇トレンドが反転するアノマリーがあり、BTC相場の上値圧迫要因ともなり得る。昨日は上値を試したBTCだが、目先も高値での揉み合いが続くと見ている。



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bitbank Report 2023/11/08:踏み上げで続伸したBTC リップルのSWELLは本日から開催