好材料多数もBTCは小幅反落 FOMC通過まで様子見か

30日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反落するも高値圏は維持した。金(ゴールド)相場が前日の高値から押す中、東京時間のこの日のBTCは517万円から小緩む展開で始まり、終盤には512万円周辺での取引となったが、欧州時間に入るとドル安を背景にBTCは反発し、一時は520万円を回復した。一方、米時間に入ると、日銀がイールド・カーブ・コントロール(YCC)の再修正を議論する可能性がある日経新聞から報じられ、ドル円相場の急落がBTC円の重石となると、一部アルトコインの下げも相場の重石となり、BTCは米時間序盤に510万円にタッチした。ただ、この日は米株が軒並み反発したことでBTCはその後510万円で綺麗に切り返し、下げ幅の殆どを解消して引けた。


テクニカル的な強さや、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でのBTC先物建玉増加、さらには機関投資家マネーが暗号資産(仮想通貨)市場に流入しているというコインシェアーズの分析も発表されが、やはり米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え上値は重く、本日のBTC相場も方向感に欠ける展開が続くだろう。本日はカンファレンス・ボード(CB)の10月消費者信頼感指数の発表があるが、市場の予想通りに前月比で低下しても、BTC相場の保ち合い上抜けの切っ掛けとしては力不足と見ている。先週も指摘の通り、万が一相場が35,000ドル水準(≒522.8万円)の上抜けに成功すれば、40,000ドル(≒597.5万円)近辺と大きな上昇余地を見込んではいるが、FOMCを通過するまでは静観が良策か。


