ETF承認期待フィーバー続く BTCは年初来高値更新

23日のビットコイン(BTC)対円は年初来高値の453.7万円を大幅に上回り、5日続伸となった。米証券取引委員会(SEC)による現物型ビットコイン上場投資信託(SEC)の承認期待が膨らむ中、東京時間のこの日のBTCは448.2万円から460万円周辺まで上昇するも、欧州時間には米長期金利が5%台に乗せ、失速した。一方、米時間に入ると、SECのへスター・ピアース委員がCNBCとのインタビューで、SECが現物型ビットコインETFを承認してこなかった理由は「不可解だ」と発言した他、SECによるグレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)のETFへの転換の再審査が確定、さらには、ブラックロックのビットコインETFのティッカーがナスダックのクリアリング機関DTCCに登録されたことが確認され、相場は昨年5月ぶりに500万円周辺まで急伸した。


BTCはドル建てでも年初来高値31,736ドル(≒474.7万円)を更新し、コインベースでは35,000ドル(≒523.5万円)にワンタッチした。ブラックロックの現物型ビットコインETFのティッカー(IBTC)がDTCCに掲載されということは、SECによる承認が差し迫っている可能性や、ブラックロックがIBTCローンチ準備を進めるGOサインを得ている可能性が指摘され、「現物型ビットコインETF承認期待フィーバー(熱狂)」が加速しそうだ。昨日のBTC相場は35,000ドルから2,000ドルほど押し上ヒゲを付けたが、本日も上ヒゲ回収を試す確りとした推移が想定される。BTCは引き続きテクニカル的な過熱感が確認されるが、フィーバーが落ち着くまでは強い地合いが続くだろう。


