米長期金利と原油価格が急反落 BTCは逆三尊完成か

4日のビットコイン(BTC)対円は反発し、409.5万円から410万円台中盤まで戻した。米債利回りの上昇が相場の重石となる中、昨日はADP雇用統計で月間民間雇用者数の伸びが大幅に下振れた他、全米供給管理協会(ISM)の9月サービス業購買担当者景気指数(PMI)や同雇用指数が前月から悪化し、米国債売りに歯止めが掛かった。さらに、米エネルギー情報局(EIA)発表の週間ガソリン在庫が、市場予想の+20万バレルに対して+650万バレルとなった他、ロシアが燃料輸出禁止を近々緩和する可能性が報じられ、原油価格が急反落。これが物価上昇圧力の後退観測に繋がり、米時間のBTC相場は戻りを試す展開となった。


9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)と通過して以降、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げや高金利長期化への懸念から米長期金利の上昇には拍車が掛かっていたが、昨日の米指標の結果や原油価格の急反落を受けて、金利も急反落している。長期金利はチャート的にもスパイクトップの形成も指摘され、金曜日の米雇用統計が弱めに出れば、米債券安(金利高)の流れが反転する可能性も出てきたか。BTCは週明けの反落以降、短期で逆三尊の完成も指摘され、本日は28,000ドル水準(≒415.5万円)の上抜けを再度試す展開が視野に入る。


