米休場でBTCは冴えない動き ハッキングの報道にも動じず

4日のビットコイン(BTC)対円は概ね横ばい。週明けの東京時間の相場は、取引材料に乏しく380万円周辺での揉み合いに終始。昨日は中国が不動産業界を対象とした追加刺激策を発表したことで安全資産とされる金(ゴールド)の相場が軟化し、BTC対ドルも欧州時間にやや軟化したが、BTC対円の下げはドル円相場の上昇で相殺された。米時間には、オンライン暗号資産(仮想通貨)カジノの「ステーク」がハッキングに見舞われ、4000万ドル相当のアルトコインが不正流出したと報じられたが、相場への影響は軽微だった。今朝方の相場は一時下値を試すも、376.7万円で切り返し、終値ベースではほぼ変わらずとなった。


米国市場がレイバー・デーで休場となったこともあり、BTCは昨日も冴えない動きとなった格好だ。中国当局による追加刺激策により、昨日は中国の株式市場が東アジアの株高を牽引した。こうしたセンチメントの改善が米国の株式市場にも波及するかが注目されるが、金曜日の米債利回りの急伸が一服するかをしっかりと見届けたい。今日、明日にはオーストラリアとカナダの政策金利発表を控えており、それぞれ金利据え置きが見込まれている。BTC相場への影響は然程大きくないとは指摘されるが、足元の欧米の金利高を緩和する材料にはなるか。本日のBTCは引き続き底堅くも上値の重い展開が想定される。



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bitbank Report 2023/09/05:米休場でBTCは冴えない動き ハッキングの報道にも動じず