BTCは430万円トライも反落 株高と債券安の狭間で揉み合う

14日のビットコイン(BTC)対円は430万円回復を試すも上値は重く、終値では小幅反発にとどまった。朝方にやや売られたBTCだったが、29,100ドル水準(≒423.5万円)で買い戻されると、日中株価指数の上昇も追い風となり下げ幅を解消した。米時間には、ナスダック総合の上昇に連れ高となる格好でBTCは一時430万円に乗せるも買いは続かず、米債利回りの上昇や金(ゴールド)相場の下落が相場の重石となり反落。ただ、米株式市場引け後からは、米株先物とドル円相場の上昇がBTC対円相場の支えとなり、足元では430万円手前での推移となっている。


本日のBTC相場も方向感に欠ける展開が見込まれる。米国で景気への懸念が台頭するなか、本日発表される7月小売売上高は堅調な結果が予想されており、昨日に引き続き米国の株高と債券安(金利高)の狭間でBTCは揉み合うか。また米国の消費が堅調となれば、利上げへの警戒感からドル高円安も進むのがセオリーだが、ドル円相場は年初来高値を更新し、昨年11月ぶりに145円台に乗せており、そろそろ為替介入への警戒感が出てきてもおかしくはない(昨年9月に145円90銭周辺で政府・日銀は24年ぶりの為替介入に踏み切った)。そうなれば、BTC対円に対する為替の恩恵も軽減すると言える。



PDFリンク
bitbank Report 2023/08/15:BTCは430万円トライも反落 株高と債券安の狭間で揉み合う