BTCは上値試すも失敗 手掛かり難で揉み合い続くか

20日のビットコイン(BTC)対円は上値を試す場面もあったが、終値ではほぼ横ばいとなった。ドル建てで節目の30,000ドル水準(≒419.5万円)での揉み合いが続いたBTC相場だったが、この日の東京時間には一部アルトコインの上昇に連れ高で小確りと推移し、上値目途として指摘した30,400ドル水準(≒424.6万円)にワンタッチした。一方、相場は同水準で綺麗に上げ止まると、米新規失業保険申請件数の下振れを受けた米債利回りの上昇に対して逆行安を演じ、東京時間の上げ幅を解消。前日の安値付近では下げ止まり、今朝方にかけてはやや戻すも、終値での30,000ドル水準回復には失敗した。


予想外に改善した米国の新規失業保険申請件数だが、継続申請件数は上振れた他、全米リアルター協会が発表した6月の中古住宅販売戸数は前月から3.3%減と5ヶ月ぶりの低水準となり、昨日の米経済指標は強弱入り混じる内容となった。日本時間27日未明に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)会合まで、目星い経済指標もいよいよ見当たらない状況となっており、目先でも7月以降の米金融政策の先行きを見定めるムードが続こう(米連邦準備理事会(FRB)による7月利上げの可能性はほぼ100%織り込まれている)。27日までは手掛かり難となりそうだが、Deribitのオプション市場では引き続き30,000ドルストライクに建玉が集中しており、BTC相場はマグネット効果で、同水準周辺での揉み合いが続くか。


