ビットコイン反発 米債務上限問題を巡り進展

17日のビットコイン(BTC)対円は反発し、先週の下げ幅の半分を奪回した。27,000ドル水準(≒371.5万円)での揉み合いが続いたBTC相場だったが、この日は前日に急伸したXRPやライトコイン(LTC)に利食いが入り小緩むと、東京時間に370万円周辺で失速。欧州序盤から売りが加速し一時は364.7万円まで押した。一方、米債務上限問題を巡り、この日はマッカーシー(共)下院議長が今週中の合意が可能と発言したことで、米株式市場が急反発。BTCも米株に連れ高となると同時に、ドル高円安の恩恵を受け、今週の高値を更新した。


米債務上限問題に光芒がさしたことでリスクアセットには追い風が吹いた。XRPとLTCは昨日、一時的に売られる場面もあったが、日足ベースでは他のアルトコインも巻き込んで上昇しており、引き続き循環物色でBTC相場の下支えとなりそうだ。一方、FF金利先物市場では6月利上げの可能性を少しずつ織り込み始めており、米国債利回りは上昇し続けている。今夜は米新規失業保険申請件数が注目されるが、マサチューセッツ州での不正申請を背景に正確な離職のトレンドを把握しづらくなっている。同州が不正への対応を始めたことで、市場も1万件の減少を予想しているが、予想下振れとなれば失望感は大きくなるだろう。


