CPI、FOMC議事要旨、上海アップグレード 今夜のBTCは荒い値動きか

11日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、昨年6月ぶりに終値で400万円を回復。ドル建てでは30,000ドル台に乗せた。週明けに高値揉み合いからのブレイアウトに成功したBTC相場は、この日も始値から勢いは続き405万円にワンタッチした。その後は30,000ドル(≒398万円)でのサポートを確認するように失速したが、節目の水準では買い支えられ底堅く推移。米消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、米株や債権市場は方向感に欠ける展開となったが、ドル高円安を背景にBTC対円はジリ高に転じると、一時は上値をトライ。しかし、米株が引けにかけて失速するのを眺め反落した。その後は30,000ドル水準がサポートとなるも、今一つ盛り上がりに欠ける展開となった。


本日のBTCは荒い値動きが見込まれるが、強い推移を想定している。米CPIの結果次第で米時間序盤の方向感が決まると指摘されるが、その後は3月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨とイーサリアムの上海アップグレードと材料が目白押しとなる。3月の原油価格下落や商業及び住宅ローンの貸し出し減少から鑑みるに、CPIの上振れサプライズは避けられると見ている他、3月FOMC声明がハト派的な傾斜を示したことから、議事要旨からタカ派的なサプライズが出る公算も低いか。上海アップグレードがある意味ワイルドカードだが、アップグレード通過で多少とも売られるのが通説とも言え、明日の明け方の値動きには注意したい。



PDFリンク
bitbank Report 2023/04/12:CPI、FOMC議事要旨、上海アップグレード 今夜のBTCは荒い値動きか