CZを巡るFUDで相場一時急落 BTCはどうなる?

4月3日のビットコイン(BTC)対円は荒い値動きの末、続落した。原油価格の急反発を受け、東京時間のこの日のBTCは377万円近辺から370万円割れを試す展開で始まったが、終盤から欧州序盤にかけてドル買いの流れが一転すると共に金(ゴールド)相場が上昇。BTCもこれに連れ高となる形で下げ幅を奪回すると、一時は380万円を回復した。一方、その後のBTCには買いが続かず反落。米供給管理協会(ISM)の製造業動向レポートは景気減速と物価上昇ペース鈍化を示す内容となったが、BTCは一部の米テクノロジー株の下落に影響されてか下げ足を速めた。さらに今朝方には、CZがインターポールに国際指名手配されたとの噂が広まり、BTCは一時急落。後にCZ本人が噂を否定し買い戻されたが、プラス圏回復には至らなかった。


原油価格の急上昇は来月の物価指標に響く可能性が高いが、3月の製造業PMIや支払価格指数が下振れ、結果的に米国債利回りは低下しており、市場は足元のデータを重視した格好だ。BTCはテスラやマイニング関連株の軟化に上値を抑えられた模様だが、景気減速による米金融政策の方針転換期待、及びそれに伴う金利の低下が相場の下支えとなろう。CZの国際指名手配もFUDであった訳で、市場は影響を速やかに消化すると指摘され、本日のBTC相場は下げ止まる展開が見込まれる。今夜は2月のJOLTs求人件数の発表を控えているが、市場への影響としては水曜のADPの雇用レポートとISMのサービス業動向レポートの方が大きいと見ており、本日は全体的に様子見ムードになりやすいか。


