BTCは日柄調整の様相 ドル建てでは11月高値上抜けうかがう

17日のビットコイン(BTC)対円は270万円台で小幅に反落したが、21,000ドル(≒269.8万円)水準は終値で死守した。東京時間のこの日のBTC相場は一時的に押し270万円を割る場面もあったが、21,000ドル水準以下で押し目買いが入りすかさず持ち直すと、NY市場の寄付きまで270万円台前半でジリ高に転じた。米株が寄り付くと相場は一時昨年11月高値(21,500ドル≒276万円)を回復したが、ゴールドマン・サックスの業績不振が米株市場の重石となると、BTC相場も反落。21,000ドルが再び相場のサポートとなるも、米株先物の下落が相場の重石となり、続伸とはならなかった。


BTC相場は勢いを失いつつあるが、先週の相場急上昇に伴う日柄調整と指摘される。本日は日銀会合最終日と12月米生産者物価指数(PPI)の発表があり、昨日も指摘の通り、ドル円相場の下値リスクに注意だ。PPIが消費者物価指数(CPI)との相関が強いことに鑑みれば、BTC対ドルは昨年11月高値の上抜けが視野に入るが、円建て相場は上昇幅を圧迫されよう。他方、昨日は1月のNY連銀製造業景気指数が-32.9と市場予想の-9を大幅に下回った他、米国に続き欧州中央銀行(ECB)も2月以降に利上げペースを減速させる可能性が浮上しており、積極的な利上げ局面脱却観測がBTC相場の支えとなるか。



PDFリンク
bitbank Report 2023/01/18:BTCは日柄調整の様相 ドル建てでは11月高値上抜けうかがう