ブロックファイが遂に破産申請 市場は織り込み済みだったか?

28日のビットコインは東京時間に一段安を演じ、230万円周辺から224万円台中盤まで下落した。週末にかけてマイナーが利食いに動いたことや、ハッシュリボンがデッドクロスを示現した他、中国でのゼロコロナ抗議活動がリスクオフムードを掻き立てた。米時間には、破産申請準備を進めていると報道されていたブロックファイがニュージャージーでチャプター11を申請し、一時は相場も上値を重くしたが、織り込み済みということもあったためか16,000ドル(≒223.7万円)で反発し228.5万円まで戻した。ただ、セントルイス連銀のブラード総裁が、引き続き利上げを行い、2024年も高金利を維持する必要性を訴えたことでBTCは上げ幅を掻き消した。


本日のBTCは底堅い推移に転じるか。週末から悪材料が重なった割に相場は節目の水準で反発している他、マイナーから取引所へのBTC送金量が昨日から低下しており、売り圧力も和らぐ可能性が指摘される。また、ブラード総裁からはタカ派的な発言が出ているが、NY連銀のウィリアムズは、2024年に利下げを始める可能性について言及しており、昨今では「積極的な利上げがいつまで続くか」というテーマから「ターミナルレートの水準」と「その水準がいつまで維持されるか」についての発言が米中銀高官らから出始めている。また、先週に節目80ドル上抜けに失敗したライトコイン(LTC)相場が、足元では再び上値をトライしており、アルト主導でBTC相場が反発する可能性もあるだろう。



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bitbank Report 202211/29/:ブロックファイが遂に破産申請 市場は織り込み済みだったか?