アルトドレインでBTC確り 米CPIでさらに上値試すか?

12日のビットコイン(BTC)対円相場は4日続伸し320万円にワンタッチ。対ドルでは22,000ドル(≒313.9万円)を回復した。一度は22,000ドルトライに失敗したBTC相場だったが、物価上昇鈍化を期待した米株先物の上昇に連れ高となり、東京市場引け後に同水準を回復。スターバックスのPolygon(MATIC)との提携も好感され一部アルトが強含むと、BTCは320万円にタッチした。一方、昨日はアセマネのストーン・リッジが同社のもつビットコイン・ストラテジー・ファンドを清算・解消すると公表したことや、イーサ(ETH)相場がThe Mergeを目前に上値を重くしたことで、BTC相場の上値を抑えた。


本日はいよいよ8月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。予てから指摘の通り、市場は7、8月と物価上昇ペース鈍化継続を見込み、米金融政策への影響を楽観していると言え、本日もリスク選好度が上向くことが想定される。また、暗号資産(仮想通貨)市場はビットコインの時価総額が占める占有率が急反発しアルトドレイン相場の様相を呈しており、BTCは確りとした地合いが続くか。勿論、The Mergeや来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と警戒するべきイベントは残っているが、BTC対ドルは日足一目均衡表の雲下限に乗せており、目先では雲上限(23,452ドル≒334万円)トライが視野に入る。



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bitbank Report 2022/09/13:アルトドレインでBTC確り 米CPIでさらに上値試すか?