今週のファンディンレートは1月の高水準を上回る、先物取引は強気に買われ続ける
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今週の値動き
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- 今週のビットコインは2月26日の777万円から取引が始まりました。相場は月曜日のアメリカ時間から上昇し始め、先週の高値を超えると買いが殺到しました。火曜日も午後から上昇し始め、底堅い動きになりました。買いは水曜日まで続き、価格は一時960万円にタッチ。一方、高値圏では米取引所のコインベースのシステムがシャットダウンしてしまうアクシデントがあり利確売りに繋がりました。価格は高値から890万円まで下落し、70万円近くも急落する動きがありました。コインベースは注文の集中がシステムのダウンを引き起こしたと説明しています。週後半に入ると相場は徐々に落ち着き、価格は24時間移動平均線近辺(24EMA)で推移しています。今週は大きく上昇した反面、大量の利確売りも確認されています。900万円のサポートラインを割り込むと高値警戒が意識される動きとなるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの資金調達率(FR)は、足元で大きなプラスで推移しています。価格が今週の高値にタッチした際は0.1%まで上昇しました。1月の現物ETF承認直前に記録した水準を超えてきました。無期限先物取引ではかなりロングポジションに偏っていることが示されています。現在も0.04%台で推移し、先週からFRは大きく上昇しています。
2.ロング・ショート清算
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- 今週のロングポジションとショートポジションの清算推移は、ショート側で大きな清算が発生しました。1時間足で最大4500万ドルの清算が発生しました。昨年10月以来の大きな清算となり、多くのショートポジションが狩られました。一方、高値圏で乱高下した際にロングポジションでも2000万ドルを超える清算が発生し、短期のハイレバポジションが両面焼きとなりました。
3.先物価格乖離(3ヶ月)
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- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は今週も拡大傾向にあります。先週までは15%近辺の上乖離となっていましたが、足元で乖離率は17%まで上昇しています。1月に記録した20%近くまで上昇しています。無期限先物同様に3か月先の先物取引もかなり強気に買われています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は下落傾向が続いています。昨日は上昇する場面もありましたが、最終的に再度下落する形となりました。ユーザーが取引所から現物を引き出す傾向は変わらずです。この傾向が続けば相場も底堅い動きが継続するでしょう。
2.含み益アドレス割合
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- ビットコインアドレスで含み益が出ている割合の推移は、足元で価格がドルベースでも最高値に近づいていることから上昇しています。先週までは94%近辺で推移していた同指標は、今週一時99%まで上昇しました。ほぼ全ての市場参加者が含み益を抱えている状態と言えます。ここ数年間保有し続けてきた投資家は多くの利益を出していることが想定されます。
まとめ
- 今週のビットコインは現在のところ19%上昇した週足となっています。かなり強い相場となり、年初来高値を更新する展開となりました。どこまで上昇するか未知数な領域に入ってきました。相場が強いためデリバティブ市場ではロングポジションへの偏りが見られ、下落した際には値幅も大きくなることが予想されます。今週発生した上下に大きな動きは今後も増えると予想され、ハイレバ取引には注意が必要です。900万円を割り込む動きがあれば、下方向へ走ることも警戒されます。一方、オンチェーンでは引き続き取引所保有BTCが流出しており、買い需要の高さも確認されています。現状は売りが一時的なものに限定されており、900万円台を維持できれば来週以降も底堅い動きとなるか。